兵庫で新年最初の重賞・新春賞ラッキードリーム復活勝利

 2026年の園田・姫路競馬幕開け重賞・新春賞が行われました。

 お正月恒例のハンデ重賞として、新年開催2日目となる1月3日に例年、実施される新春賞。今年はスタンドがファンでビッシリと埋まり、入場者数は7372名と、コロナ前の2019年7870名に近い水準まで戻ってきました。

 1番人気は前年覇者インベルシオン。2番人気に前走・浦和記念JpnⅡ6着のヘラルドバローズというメンバー構成の中、逃げたのは3番人気ラッキードリームでした。大外枠に入ると抜群のスタートとスピードを見せる同馬は、前走・園田金盃でその通りにロケットスタートを決めると、勝ったオディロンや、2着で兵庫三冠馬オケマル相手に粘りに粘って3着。今回は内目の4番枠で、ゲート内でもゴソゴソして不安がよぎりましたが、五分のスタートを決めると押して押して、何とか最初のコーナーまでにハナを取りきりました。

 ラッキードリームにとって追い風となったのはここからの隊列。2番手外のインベルシオンは後続の有力馬を警戒して動けず、3番手外のヘラルドバローズは逃げるラッキードリームと同厩舎で、こちらもペースを突つく気配はありませんでした。そうなると、ラッキードリームは楽なラップを刻めるというもの。

 「馬が賢くて自分で息を入れていました。あとは自分のタイミングでスパートして、後続の馬に脚を使わせながら『粘ってくれ』と思っていました」

 そう笹田知宏騎手が振り返る通りのレース内容。4コーナーでインベルシオンが並びかけようとしますがなかなか寄せ付けず、ゴール直前では後続馬たちも脚を伸ばす中、1馬身4分の1差しのいで重賞13勝目を手にしました。

 門別でデビューし、2020年JBC2歳優駿JpnⅢを制し、川崎を経て兵庫にやってきたラッキードリーム。園田金盃勝利をはじめ、兵庫の中長距離界で強さを見せて一時代を築きましたが、24年秋に大井へ移籍。そして昨年、兵庫再転入となったのでした。

 以前は中長距離で無類の強さを見せていたのですが、再転入後は直線で伸びそうで伸びない走りが続き、特別戦3着、重賞・六甲盃7着。らしくない走りが続き、新子雅司調教師も「なんだか息遣いがおかしい」と感じていました。そこで検査をしたところ、ノドにポリープが見つかり、除去手術を行いました。

 その復帰戦となったのが10月の姫山菊花賞。勝ち馬マルカイグアスが早めに動いてくる形となり楽な展開ではない中でも4着に粘ると、冒頭の園田金盃3着と着実に状態を上げていました。

 「この秋2走で乗った中で状態が一番良く感じました」と笹田騎手が話せば、調教に跨る新子調教師も「前走より状態が良かったです」と胸を張りました。

 「何とか復活させたいという気持ちで僕たちはやってきたので、結果を出せてよかったです。このいい状態にもってきてくださった新子調教師や厩舎スタッフのおかげです」と話した笹田騎手。陣営の思いが実った1勝となりました。

姫路開催、始まる

 今後については3月12日白鷺賞(西日本交流、姫路2000m)が濃厚。2024年に続いての同レース2勝目を目指します。

 園田・姫路競馬では例年通り、冬場は姫路へと開催地を移します。今年は1月20日~3月12日の予定で、重賞は別表をご覧ください。

 5月~11月は毎週金曜日にナイター開催を実施しますが、ナイター競馬ができるのが園田競馬場のみのため、それ以外の期間となると姫路開催は年明けの3カ月となるのです。ダートグレード競走や兵庫三冠レースと重ならない時期という点も大きいでしょう。

 さぁ、2026年が始まりました。今年も西日本を中心に地方競馬の話題をお届けできればと思います。