門別で期間限定騎乗中の井上瑛太騎手と近藤翔月騎手が同日V達成!

期間限定でホッカイドウ競馬に参戦している井上瑛太騎手(23、五十嵐冬樹厩舎=打越勇児厩舎)と近藤翔月騎手(18、川島雅人厩舎=宮川浩一厩舎)が北の地で奮闘している。井上騎手はシーズン開幕の4月15日~7月16日、近藤騎手は5月13日~8月13日のそれぞれ3カ月間、武者修業中だ。5月28日は9Rで井上瑛騎手が逃げ切り、10Rでは近藤騎手が門別初勝利をマーク。初の同日Vを決めた。やる気みなぎる南国土佐のジョッキーに期間限定騎乗での収穫や、期間中の生活について聞いた。
近藤騎手の門別初勝利は、初めて手綱を取るシルバーミラージュ(牝4)の持ち味のしぶとさを引き出し、1800mを逃げ切った。「門別で逃げるのが初めてだったので、馬ではなく人間が焦っちゃって、後ろを気にして、早めに仕掛けてしまいました。最後は止まり気味だったけれど粘ってくれました」。結果より先に、2着馬に1馬身差まで迫られた内容をまず反省した。


9Rサユリバナ(牝5)で門別7勝目を挙げた井上瑛騎手は、そんな後輩を「僕は9Rがその日最後の騎乗で10Rは見ないで引き上げました。あとから映像で見ました」と、後輩をいじりながら祝福した。
門別での騎乗を決めたのは、ともに技術向上と探求心から。井上瑛騎手は「広いコースで乗ってみたかったことと、2歳が多いので調教も学びたかった」と開幕1カ月前の3月中旬から滞在している。昨年109勝を挙げ高知リーディング3位。伸び盛りの7年目を迎え目標を広げた。師匠の打越勇児調教師に送り出され、「吉原(寛人)さんにも短期で行くなら若いうちがいいと言われました」。
デビュー2年目の近藤騎手も「先生(宮川浩一調教師)から、2歳に乗るにしてもレースでも、一番勉強できるのは門別だからと言われて」と、ともに周囲からも背中を押された。
コース1周1600mの門別と1100mの高知では当然、乗り方のイメージも変わる。井上瑛騎手は「小回りではまず位置取りもある程度前につける意識で臨むことが多い。直線が長いので前で進める意識ばかりが強いと止まったりする。メンバーやペースによって考えることが多い」と、レースの流れの読み方や仕掛けの判断を磨いてきた。
ここまで挙げた7勝の中には、2勝したクアトロソバージュ(牡6)とサユリバナがいる。「クアトロソバージュは勝ったけれど、疲れたレース。砂を被ると前に進んでいかない気難しさがある。サユリバナは初めて乗って勝った時が単勝万馬券に近かった(93.9倍)のでうれしかったですね」と勉強の日々だ。
近藤騎手は会心のレースに、5月20日10Rで3番人気2着だったリコーニック(騙8)を挙げた。1200mで1番枠から好位のインを進み、直線は馬場の真ん中で脚を伸ばした。「自分が落ち着いて、馬を我慢させながら。直線向いて、いいところが開いたのでそこを突いて、一度は差したと思ったんですけれど、服部さんの馬がそれに反応してまた伸びた。勝っておきたかった」と話した。
「ここで学んだ技術を高知に持って帰って、戻ってからも頑張りたいと」と2人は口にした。2人揃って騎乗するのは、残り約1カ月。門別では初のワンツーフィニッシュは実現するか。

Q 井上瑛騎手は、5月23日JRA新潟9R芝1000mで五十嵐厩舎のアースコーリングでJRAに初参戦しました。JRAの競馬はどうでしたか?
井上騎手 最後方から進めたんですけど、外ラチ沿いに集まるのでどこが開くか分からなかった。脚を余してゴールしてしまいました。
Q 競馬以外の楽しみは?
井上騎手 食事です。北海道はお寿司がおいしいですし、焼肉もおいしい。身長は172㎝ありますが、体重調整は大丈夫です。レース前日に調整ルームに入って、当日には合わせられます。
近藤騎手 僕も食事です。先輩騎手や、調教師の先生に連れていってもらってます。
Q 同じ時期に2人で門別で騎乗していることをどう思いますか?
井上騎手 知っている人が来るのはうれしかった。岩橋さんと松井さんは高知に期間限定騎乗で来ていたので知っていたけれど、初めはあまり話す人もいなかったので。今は皆さんによくしてもらっています。
近藤騎手 高知で一番親しみやすい先輩なので、うれしかった。初めての場所で不安だったので。