【黒潮菊花賞】YMホースレーシング生産のヴァンセンヌ産駒カツテナイオイシサ三冠成就!高知史上6頭目

 三冠最終戦の黒潮菊花賞(1着賞金1000万円、1900m、8月2日)は、単勝1.1倍の支持を集めた様似町合同会社YMホースレーシング生産のカツテナイオイシサ(牡、父ヴァンセンヌ、母カネトシコンサイス=スマーティージョーンズ、馬主・内田玄祥氏、雑賀正光厩舎)が2年ぶり6頭目の高知三冠を成し遂げた。今シーズンの三冠馬誕生は初。JRAのロブチェン、フィンガー、兵庫のゴッドフェンサー、金沢のグリーゼが三冠の可能性を残す。


 地方交流になり2年目。昨年は兵庫からの遠征馬ラピドフィオーレが勝ち、今年は佐賀からミッジーチャンプが挑戦してきた黒潮菊花賞。三冠制覇にデビュー戦以来の1枠が不安視されたカツテナイオイシサだったが、それも無駄な心配だった。6連勝での快挙達成に、生産者である合同会社YMホースレーシングの中尾勝さんは「跳びが大きな馬なので、内枠は走りが窮屈になってしまいます。そこがとても心配でした。最後抜かせなかった勝負根性がこの馬の一番良いところだと思います」と、肩の荷を下ろした。

 前走では万全に見えなかったパドック周回は、重心の低い歩きで踏み込みも強く良く映ったという。だが、スタートで少しつまずき、位置を取れない最悪の形になった時には、「やられたと思ってしまいました」。

 道中はトサノシュジンコウにふたをされたが、1周目の正面で外に進路を確保すると、3角手前から早めに仕掛け押し切った。

 父のヴァンセンヌは名牝フラワーパークの仔で、現役時代は500万下から4連勝で東京新聞杯を制し、同年の安田記念で2着になるなど芝のマイル前後で活躍した。16年から種牡馬生活に入り、現1歳がラストクロップ。カツテナイオイシサの内田オーナーは、中山グランドジャンプを連覇したイロゴトシ(牡9)や、高知と兵庫で7勝のイロメガネ(牡5)、黒潮菊花賞の次の9Rで行われた一本釣り特別(A2、1600m)を勝ち、通算10勝目をマークしたミズワリヲクダサイ(牡6)など、ヴァンセンヌ産駒の活躍馬を所有している。

 高知競馬はこの後9月4日まで休催する。三冠馬はつかの間の休息に入る。