権藤時大(ごんどう・ときお)記者=東京スポーツ新聞社
東京スポーツ新聞社、略して東スポの競馬記者の権藤時大さん。身長191センチ、体重108キロというビッグサイズで、まさに南関東競馬の大型新人です。
~ウマ娘がきっかけで競馬記者に~

「頼れる競馬記者」を目指しています
権藤さんは東京都小平市出身の25歳。競馬は無縁の家庭で育ちましたが、出会いは大学3年生の時。ゲーム好きだった権藤さんに、友人がウマ娘プリティーダービーを勧めてくれたことで始めてみると一気にハマり、競馬の世界にのめり込んだそうです。「ストーリーの作りが細かいので、登場する馬や騎手、レースなどを調べていくうちに、競馬ってすごく面白いんだなと思うようになりました」。推しキャラクターはコパノリッキーで「馬と馬主さんの特徴がすごく反映されていて、フェブラリーSではしんがり人気から1着となってチャンスを勝ち取りました。どういう馬なんだろうと調べていくうちに、すごい馬だったことがわかって、ひきつけられました」。
権藤さんはゲームの世界から、今度は競馬場で馬を見たいという欲が強くなっていきました。「府中本町駅(東京競馬場最寄り駅)は部活の移動で通り過ぎることもありましたが、競馬開催中はどうしてこんなに人が多いんだろうって、ずっと思っていました。今となっては、その気持ちがわかります(笑)」。
大きな体を生かし、小学校からラグビー部に所属。都道府県選抜U16オール東京などにも選出され、将来を嘱望された選手に成長していきました。社会人ラグビーにも興味を持っていましたが、大学3年生の秋に腰のヘルニアを患い断念。
就職活動は大好きな競馬やスポーツに関した会社を回り、最後のチャンスという覚悟で受けたのが東スポでした。「ウマ娘を通して、騎手時代の田原成貴さんを知って、YouTubeも見るようになりました。レース展開予想がすごく面白いんです。田原さんは弊社(東スポ)の客員評論家に就いているので、そのYouTubeで求人募集をしていました。就職浪人も考えていた時でしたが、ご縁がありました」とニッコリ。
23年4月からJRAの美浦担当になりました。深山雅史厩舎のウインマーベルが担当厩舎初の重賞勝ちを収め、記者としての仕事の楽しさを最初に教えてくれた馬になるそうです。
25年10月から南関東競馬に移動。JRA時代から地方競馬にも興味があり、よくプライベートで遊びに来ていたそうです。「休みの月火は南関東競馬に遊びに来る生活で、函館出張の帰りには盛岡競馬場でマーキュリーカップを観戦しました。いろんな競馬場を知りたいので、地方だけではなく世界の競馬場を巡ることが夢です」。
現在の仕事は東スポ本紙予想や重賞などのコメント取材、コラム執筆など。美浦時代は社内で分担をして担当厩舎の取材を受け持っていましたが、南関東では浦和、大井、川崎、船橋と4競馬場の調教師と騎手全てが担当のような形。「美浦時代もそうでしたが、南関東も関係者の皆さんがとても親切で助かっています。JRA時代は担当の縦割りがあったので、その中から取材する馬をコラム用にピックアップしていましたが、今は南関東の全厩舎が担当のようなものなので、そこから聞きたいことを選べるのはすごく楽しくて、環境は最高です!」
~料理男子、毎日手作りお弁当を持参~
南関東競馬は開催日数が年間277日と非常に多いですが、そういう中でも権藤さんは自炊生活を始めたそうです。「これまで食生活が荒れていたので、体重は増えるし、疲れやすい体質。南関東は開催が続くので、疲労に強い体を作りたいと思いました。食事は体に優しいものを取るようにして、ジムで運動もしています。競馬場に持っていく手作り弁当は、日曜日(南関東の非開催日)に1週間分の作り置きをしています。昔から家庭科のような細かい作業は好きだったし、家事のスキルもあった方がいいと思うので。この間は、スーパーでモツが安かったので、家族にモツ鍋を作って振る舞いました。ダイエットの成果も出ていて、1カ月半で15キロほど痩せました。体のコンディションもいいので、このまま疲労に強い体を作っていきたいです」
~大井のウマきゅんでリベンジしたい~
競馬場で関係者の囲み取材をご一緒する機会も多いのですが、競馬知識の豊富さからベテラン記者なのかなと思っていたので(笑)、まだ競馬を知って4年ということに驚きました。「今は競馬の全てが楽しいです」と充実した時間を送る権藤さん。「学校時代の勉強も、このくらい楽しければもっと成績が良かったのにと思います(苦笑)。やりたいこと、調べたいことがいっぱいで、1日36時間あったらいいです。予想もそうですけど、もっと知識をつけて、頼れる競馬記者になりたいです」と目を輝かせていました。
さらに、トーク力やキャラクターも抜群なだけに、テレビやYouTubeなどの番組にも出演したいそう。「JRA時代に大井競馬場のウマきゅんに出させてもらいました。楽しかったですが、回収率が75%で100%にいかなかったです。今でも悔しいので、リベンジさせてほしいです」と懇願していました。
競馬の世界にずっと身を置きたいという権藤さん。可能性は無限大です!
権藤記者のとある日の手作り弁当

「メニューは、玄米ご飯、豚しゃぶの塩ダレ和え、鶏ササミの薬味ポン酢、塩昆布キャベツ(茹でたキャベツと塩昆布、麺つゆ、ごまを和えたものです)。栄養バランスと時間効率を主眼に置いて作っています!」
権藤記者の予想のこだわり
「基本的には展開と妙味のバランスです。展開で有利だろうと思われる馬がオッズ的な妙味があるかどうか。展開が有利そうでも過剰人気しそうな馬はあえて対抗に下げることもあります。もっといろいろお話をしたいですが、今日のところはこのくらいでやめておきます(笑)」
