クラスターC・オパールC・ジュニアグランプリ・OROカップ・ビギナーズC・不来方賞・ビューチフルドリーマーC

クラスターC

 8月11日、JpnⅢ「第30回クラスターカップ」(1着賞金3000万円、盛岡ダート1200m)が行われ、同レースの発売レコードを更新した。毎年、お盆と前後して実施されるため売り上げ的には苦戦していたが、レース単体で11億1568万300円と過去最高を記録した。

 8月15日号でも報告したが、今年の岩手競馬は売り上げが乱高下。マーキュリーカップ(7月21日)前は前年比91.3%まで下がっていたが、当日の総売り上げが21億円まで伸びて一気に回復。9月2日終了時で103.4%まで盛り返した。短絡的に結論を出すべきではないが、今年はビッグレースが起爆剤となっている。

 優勝馬はサンライズアムール(牡6、父モーリス、母ジルコニア=タイキシャトル、日高・下河辺牧場生産、馬主・㈱ライフハウス)。デビュー21戦目で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

 栗東・小林真也調教師「爪の問題などがつきまとうが、重賞を勝てるだけの馬だと思っていた。1週前の追い切りはしっかりできたが、その後気にするようなところが出て不安もあった。無事に使うことができたし、ゲートもうまく出してくれた。中央のオープンだと斤量を背負うから、クラスターCしかないと思って選んだ。今後はGⅡ、GⅠを進むことができればいいなと考えている」

オパールC

 続いて重賞報告。時系列ではなく、まずは芝交流の報告から。8月5日、盛岡芝1700mを舞台に3歳・地方競馬交流「第26回オパールカップ」(1着賞金500万円、盛岡芝1700m)が行われ、遠征馬6頭、岩手8頭のフルゲート14頭で覇を競った。

 優勝は笠松プチプラージュ(牝、父ストロングリターン、母ラッシュストーム=ザール、新ひだか・武牧場生産、馬主・小濱正智氏)。外13番枠を引き当てたが、うまく3番手インに入れて好位追走。直線で外から伸びてきた兵庫ダックワーズとの叩き合いに持ち込み、クビ差先着。重賞2勝目を手にした。

 笹野博司調教師「地元に適レースがなかったので、未経験だが芝に挑戦したいと申し込んだ。外枠だったが、ジョッキーがうまく内に入れていいポジションを取ったのも勝因。前回7月15日に渡邊竜也騎手が騎乗依頼を受けて、芝のいしがきマイラーズ(シャイニーロック)を勝った経験も大きかったと思う。次走については考えていなかったが、盛岡芝が合うのを確認できたので、チャンスがあればまた来たい」

ジュニアGP

 19日は2歳・地方競馬全国交流「第27回ジュニアグランプリ」(1着賞金600万円、盛岡芝1600m)。セイクリスティーナ(牝、父タリスマニック、母グロワールポン=オルフェーヴル、浦河・T.Mファーム合同会社生産、馬主・金田成基氏)が門別からの遠征3頭を撃破。トライアル・若鮎賞に続いて芝重賞2連勝を飾った。

 佐々木由則調教師「ゲート内で暴れて心配したが、うまく出してくれた。今後もテンションが上がってしまうことがあるだろうから、勉強し直していかないとならない部分。ただ、春先はゲートに入ることも嫌がる馬だったのをじっくり直してきたので、これから覚えてくれると思っている。この先、遠征も考えてみないことはないが、ひと息入れて疲れをケアしたい」

OROカップ

 24日は盛岡芝の最高峰で地方競馬全国交流「第26回岩手県知事杯OROカップ」(1着賞金1000万円、盛岡芝1700m)。南関東から4頭が参戦したが、シャイニーロック(牡9、父ベルシャザール、母ノードラメール=ロックオブジブラルタル、平取・川向高橋育成牧場生産、馬主・小林昌志氏)が完勝。連勝を6に伸ばし、こちらも重賞2連勝。

 佐々木由則調教師「年齢も年齢だから、中間はオーバーワークにならないように気を付けた。鞍上がうまく乗ってくれたし、馬も9歳だけどよく頑張ってくれた。芝だけでなくダートでも走っているから、マイルくらいまでなら戦えると思っている」

ビギナーズC

 31日は2歳重賞「第43回ビギナーズカップ」(盛岡ダート1400m)。優勝はレジェンドバローズ(牡、父コパノリッキー、母スイートスズラン=シンボリクリスエス、日高・シンボリ牧場生産、馬主・猪熊広次氏)。2着に7馬身差をつけ、無敗3連勝を飾った。

 菅原勲調教師「ゲートが心配だったが、スタートさえ決まれば大丈夫かなと思っていた。普段からしっかりしている馬だから、マイルくらいまではまったく問題ない。次走は10月12日ネクストスター盛岡を考えている」

不来方賞

 9月2日はJpnⅡ「第57回不来方賞」(1着賞金4000万円、盛岡ダート2000m)。1番人気に支持されたナルカミ(牡3、父サンダースノー、母オムニプレゼンス=ディープインパクト、日高・ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社生産、馬主・ゴドルフィン)が鮮やかな逃げ切りを決めて完勝。コースレコードに0秒4に迫る2分1秒2の破格タイムをマークした。

 美浦・田中博康調教師「デビュー2戦後にうちの厩舎に来たが、左右のバランスが気になった。それが左回りでパフォーマンスを出せなかった要因だったのではないかと思った。不来方賞を選んだのは左回りでも走りやすいと考えたから。思った以上にしっかり応えてくれた。今回はジャパンダートクラシックから逆算して臨んだローテーション。無事に権利を取ったので大井へ行く予定」

ビューチフルドリーマーC

 最後は9月7日のグランダム・ジャパン2025・古馬秋シーズン第7戦「第51回ビューチフルドリーマーカップ」(1着賞金600万円、盛岡ダート2000m)。勝ったのは大井のローリエフレイバー(牝4、父マジェスティックウォリアー、母マヒナズヒル=ネオユニヴァース、浦河・丸幸小林牧場生産、馬主・尾田信夫氏)。1番人気ミニアチュールを徹底マークする戦法から残り200mで振り切り、外強襲ザオ、ラブラブパイロの追撃を封じた。

 月岡健二調教師「揉まれると弱いので、大外枠を引き当てて乗りやすかったと思う。型通りの競馬ができた。前々走(エンプレス杯)はグレードレース、前走(中原オープン)は男馬が相手で自分の競馬をさせてもらえなかったのが敗因。その後は北海道のファンタストクラブで休養。リフレッシュして戻って来た。次走は10月7日レディスプレリュードへ向かいたいと思っている」