高知所属馬と相性抜群の園田FCスプリント ユアマイドリーム5頭目V


園田820mを舞台に行われる唯一の重賞・園田FCスプリント(1着賞金700万円、6月19日)は、高知のユアマイドリーム(牝3、父モズアスコット、母スティルウォーター=キングカメハメハ、新ひだか・橋本牧場生産、馬主・橋本浩氏、工藤真司厩舎)が重賞初制覇を達成した。11年に始まり15回目を迎えた当レースで、高知所属馬の優勝は6度目となった。
紅一点、3歳牝馬のユアマイドリームが逃げ切り、園田でタイトルを獲得した。高知3歳重賞の土佐春花賞、黒潮皐月賞は7着に敗れたが、800mのデビュー戦と2戦目は両レースとも2着馬に9馬身差をつけ圧勝。管理する工藤師は「800mなら高知の3歳で一番強い」と同馬のスピードを高く評価していた。

工藤師は「初めての馬場で、相手も年長の兵庫オープン馬。不安はあったが斤量差もあり、チャレンジする価値があると判断しました」と高知優駿には向かわず、過去の優勝馬に高知重賞7勝のエプソムアーロン、同8勝のサクラシャイニー、各地の重賞を制したダノングッドなど高知競馬史を飾る名馬の名が並ぶ園田FCスプリントに狙いを定めた。
モズアスコットの初年度産駒。同馬の産駒は芝とダートのマイルGⅠを制した父のポテンシャルを受け継ぎ、JRAでファウストラーゼンが弥生賞ディープインパクト記念を制覇。モズナスターはファンタジーSで2着になり、阪神ジュベナイルFに出走。オープンのもみじSを制したリリーフィールドは、ファルコンS3着後、デビュー戦以来のダートとなった兵庫チャンピオンシップでも3着に入着した。地方所属では川崎のベアバッキューンが、8カ月ぶりの復帰戦・若潮スプリントを勝ち、デビューからの連勝を5に伸ばした。2世代目の2歳も好調で、11頭がデビューし、すでに5頭が勝ち上がっている。
ユアマイドリームの母は、JRAで勝ち上がれず笠松で2勝してJRAに戻ってきた再転入馬。そこからJRAで3勝を積み上げた。祖母ソリッドプラチナムは、マーメイドSの勝ち馬。3代母の半弟にはNHKマイルC優勝のウインクリューガーがいる。

ユアマイドリームはオータムセールにおいて、牝馬平均落札価格の倍以上となる750万円(税別)で、橋本オーナーに落札された。工藤師は「セプテンバーセールで新ひだかを訪れた時に、牧場でユアマイドリームを見せていただきました。オーナーはとても気に入っていました。馬体にまとまりがあるというのが第一印象です。ただ、馬体は大きいとはいえず、高知に向くだろうかと考えたことを思い出します」と初対面の印象を話した。
僚馬ドライブアウェイも姫路で兵庫重賞の兵庫クイーンセレクションを制している。工藤師は兵庫での高知所属馬の活躍について、ユアマイドリームに関してと断った上で「馬場適性より距離適性を重要視しました。ユアマイドリームに合う距離の重賞が園田にあったということではないでしょうか」と話していた。