【黒潮皐月賞】ジュゲムーンが圧勝で1冠目獲得

3冠レースがスタートした。第29回黒潮皐月賞(1着賞金800万円、1400m)は5月4日に行われ、1番人気のジュゲムーン(牡、父コパノリッキー、母バーバリアン=マンハッタンカフェ、新冠・オリエント牧場生産、馬主・西森鶴氏、田中守厩舎)が1冠目を制した。3月のネクストスター西日本に続き重賞2連勝。6日の名古屋グランプリ(JpnⅡ、1着賞金4000万円、2100m)は、同じコパノリッキー産駒のシンメデージー(牡4、母イズミコマンダー=コマンダーインチーフ、新ひだか・タガミファーム生産、馬主・楠昌史氏、打越勇児厩舎)が2着に好走した。

12頭立てで行われた今年の黒潮皐月賞は、金の鞍賞覇者リケアマキアート(騙)のほか、佐賀フォーマルハウト賞と土佐春花賞を制したトサノマイヒメ、ネクストスター高知と佐賀ル・プランタン賞を勝ったドライブアウェイの重賞2勝を挙げている強力牝馬2頭が参戦した。好メンバーがそろった中で、ジュゲムーンは単勝オッズ1・1倍の圧倒的な支持を集めた。
レースは4コーナー先頭から直線独走で5馬身差をつけた。3度目の騎乗だった赤岡修次騎手は「力がある馬なので、3番手につけた時点で大丈夫だろうと思っていました。まだ幼い部分もありますが、今後成長してさらに大きな賞を狙えるようになったら」と2500勝ジョッキーも認める能力の高さを示した。

門別デビューから通算14戦7勝。田中守調教師は「強いレースでした。もともと門別で4勝しているからね。レース前に少しテンションが高いところがあるのと、怖がりな面があってゲートも完全ではない。心身とも成長してくればね。次は高知優駿を目指すことになると思います」と話す。今回の勝利で高知優駿(6月22日、1900m)の優先出走権を得た。高知競馬での3歳3冠制覇は過去に5頭おり、田中師は23年ユメノホノオで達成している。
生産したオリエント牧場も、高知3冠の歴史に名を刻んでいる。2000年に生産馬のオオギリセイコーが史上2頭目の3冠馬に輝いた。他にも06年にラインフォークが高知優駿に勝ち黒潮皐月賞、黒潮菊花賞で2着。07年にはスパイナルコードが黒潮皐月賞と高知優駿の2冠を達成。23年は西森オーナー所有で当時打越勇児厩舎のデステージョ(牡5、門別・小国博行厩舎)が、ユメノホノオに真っ向勝負で黒潮皐月賞2着、高知優駿3着、黒潮菊花賞2着など高知クラシック戦線とは縁が深い牧場だ。
ジュゲムーンの母バーバリアンは15年オータムセールで西森鶴氏が落札した。金沢で活躍後、繁殖としてオリエント牧場で迎え入れることになった。同牧場の中川譲代表は「高知では大きなレースも勝たせていただいて相性が良いです。ジュゲムーンが誕生した時はいい馬が産まれたと思いました」と当時を振り返った。期待通りに成長した同馬は、門別で4勝を挙げ、交流重賞の全日本2歳優駿とブルーバードカップで5着に入線。高知では世代王者を狙える位置に付けた。
3冠戦でユメノホノオに後塵を拝したデステージョは、4月24日の門別エトワール賞で重賞初制覇を果たしている。