スプリングC・駒形賞・あやめ賞の結果 新人騎手、新調教師が次々初勝利
3月8日、岩手競馬が再開した。3月競馬は3月31日までの4週間(12日間)。この春競馬をステップに、4月5日から新年度(2026年度)がスタートする。来期も翌年3月の特別開催を含め、全130日間(水沢70日・盛岡60日)を予定している。
新年度計画に大きな変更点はなかったが、6月に実施されていた水沢850mの重賞・早池峰スーパースプリントは復活した重賞・早池峰賞が吸収。距離も水沢1400mへ変わり、岩鷲賞(7月7日)、JpnⅢ・クラスターカップ(8月11日)へと続くダート短距離路線がより明確となった。
岩手牝馬クラシック三冠の底上げも目についた。留守杯日高賞(4月19日、地方競馬全国交流)、ひまわり賞(オークス、8月9日)、オータムティアラ(9月21日)はすべて1着賞金が100万円増額された。
昨年復活した3歳重賞・トパーズカップ(盛岡ダート1800m)はJpnⅠ・マイルチャンピオンシップ南部杯と同日の10月12日に実施され、1着賞金が500万円から700万円へアップ。昨年の優勝馬リケアカプチーノが歩んだトパーズカップ、北上川大賞典、桐花賞の道が3歳トップグループの主要路線となる。
また岩手競馬のレース格「M1」(根幹重賞)以外の重賞が軒並みアップし、賞金交付率も現行175方式から180方式に上がった。詳細は岩手競馬公式ホームページ等でご確認ください。
補助馬購買補助金は従来より1000万円増額され、総額1億円になり、対象セールも拡大する。それに伴い、新馬導入促進(岩手デビューに限る)奨励金の交付対象頭数を1頭80万円の70頭以内(1馬主あたり2頭上限)で実施される。
26年度の開幕初日(4月5日)メインは昨年度と同様、「第3回ネクストスター北日本」(門別・岩手交流 水沢1400m)。第1回は門別競馬場、第2回は水沢競馬場と持ち回りだったが、26年度以降は岩手開催で固定される。優勝馬には兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ)の優先出走権が与えられ、各陣営はローテーションが組みやすくなったに違いない。
スプリングC

続いて3月の重賞回顧。再開初日、3月8日のメインはネクストスター北日本トライアル「第51回スプリングカップ」(3歳、水沢1400m)は圧倒的1番人気に支持されたディオニス(牡、父リオンディーズ、母フローラルパーク=ヘニーヒューズ、新冠・ムラカミファーム生産、馬主・小泉修氏、佐々木由則厩舎)が7馬身差で圧勝。金杯に続いて重賞2勝目を飾った。佐々木調教師「冬期間はテンコートレセンへ移動。週に2回ペースで坂路で鍛えられたし、馬の形も良くなって帰って来て成長を感じた。おそらくマイル以上も問題ないと思う」。当初はネクストスター北日本を目標にしていたが、残念ながら出走見送り。まずは復帰を待ちたい。
駒形賞

15日は復活した重賞「第28回駒形賞」(オープン、水沢1600m)。トライアルではないが、続く赤松杯、シアンモア記念が春のマイル王道路線。優勝はボウトロイ(牡8、父ストロングリターン、母ゴールドポイント=サンデーサイレンス、日高・ヴェルサイユファーム㈱生産、馬主・会田裕一氏、菅原勲厩舎)。8歳にして初重賞(24年に優勝した桂樹杯は準重賞)制覇を果たした。菅原調教師「牧場で乗り込んできていたので状態は良いと思っていたが、想像以上に楽勝してくれた。昨年終盤、急に走らなくなってどうなのかなと思ったが、冬休みがちょうど良かった。次戦はまだ決めていないが、マイルを中心に使っていきたいと考えている」
あやめ賞

22日は留守杯日高賞トライアル「第51回あやめ賞」(水沢1400m)。2歳最優秀馬および最優秀牝馬に選出されたセイクリスティーナ(父タリスマニック、母グロワールポン=オルフェーヴル、浦河・T.Mファーム合同会社生産、馬主・金田成基氏、佐々木由則厩舎)がいよいよ始動。単勝元返しの1番人気に応え、5馬身差で圧勝した。佐々木調教師「東京2歳優駿牝馬後はテンコートレセンへ移動した。繊細な牝馬なので、ゆっくり休養させて半月後から坂路に入れた。プラス17キロだったが、10キロは成長分。丸みを帯びてきたし、気性も素直になった。今回は相手関係が違ったので遊ぶところがあったが、次は交流戦。留守杯日高賞へ向けていいスタートが切れた」
前後するが、新人が続々とデビューしている。岩手競馬に新風を吹き込んだ。3月8日2Rで齋藤友香騎手(齋藤雄一厩舎・盛岡)が初騎乗初勝利の快挙を果たした。騎手デビュー戦1着は16年、鈴木祐騎手以来10年ぶり。女性騎手では02年の千田和江元騎手以来、実に24年ぶりのことだった。




9日6Rでは西野直樹調教師(盛岡)が初出走初勝利。15年の小林俊彦調教師以来11年ぶり。翌10日1Rでは及川(旧姓・坂口)裕一調教師(水沢)が出走(デビュー戦は取り消し)し、2戦目で初勝利。同日10Rで菅原学調教師(盛岡)も開業2戦目で初勝利を飾るなど、春の岩手競馬を盛り上げた。
25年度の岩手競馬は3月31日で全日程を終了するが、売り上げが順調に推移すれば年間売り上げ記録を更新する可能性もある。結果は次号で報告したい。
