【ネクストスター高知】静内ファーム生産エンドレステイル大勝!後継3兄弟の覚悟が花開いた!

ネクストスター高知(1着賞金1000万円、1400m、10月26日)は、単勝オッズ1.2倍の1番人気エンドレステイル(牝、父エスポワールシチー、母アヴァマローネ=カーリン、新ひだか・静内ファーム生産、馬主・㈱YGGホースクラブ、打越勇児厩舎)が、2着に7馬身差をつけデビュー2連勝で重賞初制覇を果たした。生産した静内ファームは創業70余年の歴史を持ち、現在3代目の原将太さんが代表を務め3兄弟で経営する。米国から初めて繁殖牝馬として購入した母アヴァマローネの3番仔が、ネクストスターで全国にその実力をアピールした。
エンドレステイルは10月12日の2歳新馬戦(1300m)で、2着に2秒8差をつけ逃げ切り勝ち。中1週で臨んだネクストスター高知でも先手を奪い、ゴール前は鞍上が手綱を緩める余裕も見せ7馬身差、タイムにして1秒5差をつけ圧勝した。
マークした1400m1分30秒0は、同日のA1選抜の勝ち時計(1分30秒2)を上回る。デビュー2戦目での重賞制覇は、97年に金の鞍賞を勝ったギャロップスキーに並ぶ最少記録となった。
静内ファームは、祖父が淡路島から日高に入り現在の静内豊畑で生産を始め、約70年になる。古くはリュウリリーが82年に障害Sを制覇。ショウナンワダチ(14年GⅡニュージーランドT2着)、ブライトジュエリー(23年GⅡフローラS3着)がJRAで活躍した。23年にはテクノゴールドが九州ダービー栄城賞を制覇している。
経営は2代目の父博文さんから、7年前に3代目将太さんが大学卒業後に同じ町内の千代田牧場で従事した後、引き継いだ。現在、繁殖牝馬27頭を飼養している。前職が介護職の次男匡論さん、飲食業に携わっていた三男共史さんも戻って来た。後継者不足に悩む生産界ではあるが、兄弟3人に従業員2人と父博文さんも加わり、サラブレッドの世話に当たっている。
将太代表は「父は『オレの代で終わりだな』と言っていたし、3人とも継ぐ気はありませんでした。違う分野の学校に進学したり、別な仕事に就いていました。厳しいのは分かっていましたが、馬を扱って僕らを育ててくれた両親の姿を見ていたので」と、牧場を継ぐことを決意。基本から学ぶため千代田牧場で働いた。


カーリンの直仔であるエンドレステイルの母アヴァマローネは、20年に米国の繁殖セールで購買した。個人業者に購入を依頼したため、米国へ赴くことはなかったが「繁殖牝馬の血を更新していかなければ変わらないと思って」と一大決心で手に入れた。海外で繁殖を買うのは牧場として初めてのことだったという。当時腹に宿していたオマハビーチの牡駒コスタドラーダは船橋で4戦2勝後、脚元不安を発症。2番仔はケガで未出走に終わった。エンドレステイルはその3番仔。将太代表は「やんちゃでしたね。よくジャンプしていました。能検から時計がすごいと評判になっていたみたいで今後が楽しみです」と幼少時の記憶とともに今後の期待を話す。
1歳のウィルテイクチャージ(牡)は同じYGGクラブの所有で大井に所属が決まっている。当歳はマスタリーの牡駒、今年はドライスタウトの仔を受胎している。