HomeyFarm 生産馬ファンデーションの初陣心待ち
高知競馬で6月15日、2歳戦の幕が開け、若駒が競走馬としての一歩を踏み出した。宮川真衣厩舎からデビューを予定しているファンデーション(牝、父インカンテーション、母ドリームチャイルド=ネイティヴハート、馬主・山口裕介氏)を生産したのは、浦河町のHomeyFarm(ホーミー・ファーム)。同ファームの岡崎みゆき代表が、21年に現名称で牧場を創設した。親類の女性と二人三脚で夢を追う。

ファンデーションは、5月中旬にオーナーの山口氏が代表を務める浦河町の山口ステーブルから高知競馬場に入厩した。6月4日にゲート試験に合格。8日の能力検査(1300m、制限タイム1分36秒0)は、4頭立て2位入線で1分29秒1の時計をマークし、デビューへの態勢を整えた。入厩後の順調な過程に、宮川真衣調教師は「食欲もあるし、素直で扱いやすくいい馬です。短い距離より中長距離の方が向いている感じです。6月中に使いたいですね」と話す。

父はダート重賞6勝のインカンテーション。母は南関東と岩手で5勝。サマーセールに上場され、本馬はオーナーの山口氏が落札した。北海道でデビューを心待ちにしているHomeyFarmの岡崎代表は「入厩して1カ月でデビューできるまでになったんですね。オーナーの山口さん、宮川調教師に感謝です」と、口調にもワクワク感がこもる。
岡崎代表の父修さん(故人)は、浦河で㈲グラストレーニングセンターを起こし、生産と育成を手掛けたホースマン。生産馬のヒロノカイザーが高知で活躍し、重賞のトレノ賞を制している。父の死後、グラストレーニングで繁殖を担当していた岡崎代表が、別の地区にHomeyFarmを開場した。「多くの方に支援やアドバイスをいただきました。Homeyの語源は、お世話になった方たちの頭文字を組み合わせたものです」。
繁殖牝馬7頭で牧場を立ち上げたHomeyFarmにとって、ファンデーションは2世代目の生産馬かつ、初めて自己所有の繁殖牝馬が産んだ子供に当たる。「今の2歳世代は、自分で交配種牡馬を決めた最初の世代です」と岡崎代表。ファンデーションの母とマホウノコトバ(牝4、北海道・桧森厩舎)ら3頭の兄姉までは、父修さんの生産馬で思い入れは深い。

牧場生産の現2歳は5頭が生まれ、競走馬登録されている。門別に入厩したカンノンハヤテ(牡、父ミッキーグローリー、母ビクトリアクロス=ヘクタープロテクター、五十嵐冬樹厩舎)がトップを切ってデビューし、フレッシュチャレンジ3着、アタックチャレンジ2着と勝利まであと一歩に迫る。HomeyFarm生産馬は3歳世代を含めても勝利はまだない。父の〝忘れ形見〟が高知から届ける白星は、記念すべき牧場の1勝目になるかもしれない。