【JRAブリーズアップセール】4月28日開催 日高と宮崎で育成馬展示会実施

 2026JRAブリーズアップセールに上場予定のJRA育成馬展示会が7日に宮崎で、14日に日高で行われた。今年の同セールには宮崎育成馬が22頭、日高育成馬が61頭エントリーしている。それぞれの馬の状態に合わせた調教も公開された。せりは中山競馬場で4月28日に行われる。前日には騎乗供覧で育成馬が最後のアピ ールをする予定。上場番号の1番から10番までは「新規馬主限定セッション」で、原則として23年1月以降に登録された馬主限定にせりが実施される。


日高 荻澤聖和氏生産ツウカイエオスが切れ味見せた

 日高では吉田年伸場長が「3歳世代は日高から売却した54頭中、46頭が2歳で中央デビューを果たしました。デビュー頭数とデビュー率85%は、過去6年で最高の数値です」と昨年の取引馬の実績を紹介。「近年は速歩でのドライビングに注力してきました。人の指示をよく聞ける馬づくりを目指したものです。3列縦隊で前後左右の間隔を詰めた調教など、実戦に即した取り組みも行ってきました」と調教方針を伝え、「競馬には夢とロマンがあります。来年の今頃はクラシック戦をにぎわせている、そんな可能性を持った馬たちです。ラスト2週間、万全の管理を尽くすことをお約束します」とあいさつした。

 JRA育成馬の調教はタイムを競うのではなく、走法フォームやバランス、真っすぐに走ることなどが重要視されている。日高の公開調教の指示タイムは牡馬が13秒0─12秒5、牝馬は13秒5─13秒0に設定された。19番ウインアルエット2024(牡、父レイデオロ、浦河・桑田牧場生産)が躍動感あふれる走りを見せた。11秒8、11秒6のラップで2ハロン最速を記録。近親にメイケイペガスター(共同通信杯)やモエレソーブラッズ(NAR最優秀2歳馬)がいて、母はJRAでダート2勝。馬体にボリュームがあり、見た目以上に素軽い動きを見せた。セレクションセールでの購買馬。終い重点でキレがあったのが44番ツウカイエ

オス2024(牡、新ひだか・荻澤聖和氏生産)。父は初年度からヤマニンチェルキなどを送り出し、評価が高まるフォーウィールドライブ。ゴール前1ハロンは11秒6をマークした。

 遠藤祥郎業務課長は「無事に調教することができ良かったです。併せ馬の隊列、走行内容も文句ないものでした。乾いていて時計の出にくい馬場だったと思います。牝馬のタイムが遅めだったのは指示通り。本番から逆算して調整を進めています」と話し、「セールは通過点です。集団調教や競馬本番に向けての調教を積んできたので、デビューしてしっかり走ってくれればと思います。BTCやJBBAの生徒が乗れるおとなしい馬を作ろうと取り組み、例年6、7割だった乗れる馬の割合が、今年は乗れない馬が5頭程度となりました」と人馬の信頼関係としつけ面での成果も強調した。

 日高育成牧場の育成馬は20日に中山競馬場へ向け出発する。


宮崎 三村卓也氏生産ブライトメッセージ2024と那須野生産テルヌーラ2024が11秒8で1ハロン最速をマーク

 宮崎組は近年、北九州記念で熊本産馬初のJRA重賞ウィナーとなったヨカヨカ(20年取引馬)などを送り出した。展示会の直後の12日には、24年取引馬クラスペディアが春雷S(L)を制するなど、短距離路線での活躍が目立つ。

 前日の夜に雨が降ったものの、展示会当日には天気が回復し、馬主や調教師など約40人が育成馬をチェックした。「例年以上に調教メニューを順調にこなしてきました。九州産馬が2頭、東北産馬が4頭いるなど、産地や血統の多様性にも注目して、それぞれの馬の個性など積極的に担当者にお尋ねいただけたらと思います」と、来場者に外山信男場長があいさつした。

 比較展示が終わると、調教供覧へ。1班(牡馬9頭)、2班(牝馬11頭)に分かれ、2ハロンの計測を馬なり調教でゴールしていく。2ハロンの1番時計は、58番オーネットサクセス2024(牝、父ミスチヴィアスアレックス、新ひだか・レースホース牧場生産)がマークした24秒0。上がり1ハロンは12秒0で、外に併せた27番トーセンナチュラル2024(牝、父ミッキーアイル、日高・石原牧場生産)も、手応えが抜群で軽快な動きを披露していた。

 1ハロン最速は11秒8。新種牡馬産駒の併せ馬で来場者の視線が注がれた中、内の38番ブライトメッセージ2024(牡、父カラヴァッジオ、新冠・三村卓也氏生産)と外の14番テルヌーラ2024(牡、父エフフォーリア、新冠・㈱那須野生産)がマークした。ブライトメッセージ2024は、祖母がトーセンジョーダンなどの母で知られるエヴリウィスパーという優秀なファミリー。テルヌーラ2024の祖母ドントテルソフィアは、BCディスタフの前哨戦であるスピンスターS(GⅠ)を制した女傑。エフフォーリアは新種牡馬最多の125頭が血統登録をされている。本馬はセレクションセールにおいて、上場全馬の中では2番目、宮崎組では最も高い2000万円で落札されている。