コントレイル産駒が日本ダービーに!青葉賞は千代田牧場生産ゴーイントゥスカイV 京都新聞杯はノーザンファーム生産コンジェスタスが無敗で制覇

無敗の三冠馬コントレイルが種牡馬として本領を発揮し始めた。4月25日の青葉賞(1着賞金5400万円、東京芝2400m)で産駒のゴーイントゥスカイ(牡3、母ゴーイントゥザウィンドウ=タピット、新ひだか・千代田牧場生産、馬主・フィールドレーシング、美浦・上原佑紀厩舎)が、5月9日の京都新聞杯(1着賞金5400万円、京都芝2200m)ではコンジェスタス(牡3、母キラモサ=アラモサ、安平・ノーザンファーム生産、馬主・㈲シルク、栗東・高野友和厩舎)がデビュー3連勝で、ともに日本ダービー前哨戦のGⅡで重賞初制覇を果たした。初年度世代から強力2騎が、5月31日の本番へ向かう。
ニッポーテイオーやスマイルトゥモロー、ウシュバテソーロなど多数の活躍馬を出してきた千代田牧場。ゴーイントゥスカイの青葉賞優勝により、サンデーサイレンス産駒のピースオブワールド、ディープインパクト産駒のダノンプラチナに続き、SS父系3代にわたり重賞勝ち馬を輩出した。
昨年10月の新馬戦では直線で前が開かず追えたのは残り200mを切ってから。千代田牧場の飯田貴大社長は「最後1ハロンは10秒台の脚を使っていると思います。厳しい位置から抜け出した新馬戦の内容からクラシックを狙えるかもしれないと思いました」と言う。
コントレイル産駒がせり初登場となった23年セレクトセール当歳に上場された。全20頭が落札された中で「バランスが良い馬だった」というゴーイントゥスカイも取り引きされた。
母ゴーイントゥザウィンドウは16年キーンランドノベンバーセールで、飯田正剛会長が現地に出向き、GⅠデルマーオークス勝ちのあるサマーソワレとともに落札した。サマーソワレの仔で同じコントレイル産駒の3歳牝馬バースデイフライトはオークスに登録している。
千代田牧場生産馬の日本ダービーでの最高着順は、タケホープに1馬身4分の3差で敗れたイチフジイサミの2着。その後、同馬は75年に天皇賞・春を制し、牧場に初の八大競走勝利をもたらした。日本ダービーVへ。飯田社長は「東京コースが合っていると思います。(ダービー6勝の)武豊騎手で臨めるのはそうないですからね」と期待する。
もう1頭のコンジェスタスは、重賞好走歴のあるライバルを退け、3戦目でダービーへの最終東上便を制覇した。母はニュージーランド産で、豪州のVRCオークスを勝ったGⅠホルダー。3代母オルガズパルはNZ1000ギニーを制している。
ホープフルSが行われた12月28日の中山で新馬勝ちし、3月阪神の1勝クラス(芝2000m)を連勝した。同期の各馬がGⅠトライアルレースでしのぎを削る中、焦らず成長を促した。
ノーザンファームは、京都新聞杯と同日の東京エプソムCもトロヴァトーレで勝ち、今年2月10日から続く生産馬のJRA開催週重賞連続勝利を最多の14週とした。10日のNHKマイルCでも同ファーム生産のロデオドライヴが勝ち、今年のGⅠ6勝目を飾った。
2頭は日本ダービーで父系3代にわたるダービーVという偉業達成に挑む。ゴーイントゥスカイが勝つと青葉賞優勝馬初の日本ダービー馬に。コンジェスタスが勝つと、父のコントレイル、その父のディープインパクトよりも1戦少ない4戦無敗での東京優駿馬が誕生する。
コントレイルは22年、ディープインパクトと同じ種付け料1200万円で193頭の交配牝馬を集めて、種牡馬初年度をスタートした。産駒の評価や人気から3年目には1500万円、4年目の25年は1800万円に値上がりしている。それでも、毎年200頭前後と交配している。
社台スタリオンステーションの徳武英介場長は「コントレイルは賢い馬です。現役時も急がず心身が充実した時期に使ったのが良かったのか、コンジェスタスも似た印象です。スタリオン側でも種牡馬の特長を把握するヒントになったかなと感じています。期待している繁殖牝馬を交配相手に選んでいただいていると思いますので満足はしませんし、まだまだ産駒は走ってくると思っています」。初年度産駒から2頭が重賞を勝って日本ダービーに臨む。25年新種牡馬の真打ちに拍車がかかった。