エフフォーリアが23年供用開始の種牡馬で最初にJRAで勝利!2週で3頭が勝ち上がる

6月7日東京5R新馬戦(芝1800m)は、安平町ノーザンファーム生産のジョドレルバンク(牡、母アースライズ=マンハッタンカフェ、馬主・吉田勝己氏、美浦・武井亮厩舎)がデビュー戦を飾り、23年に国内で供用を開始した種牡馬でエフフォーリアが最初にJRA勝ち馬の父になった。翌週14日には東京と阪神でも産駒が新馬戦を勝ち、早くも3勝をマーク。これから開催されるセールなどに大きなインパクトを与えるスタートダッシュとなった。


 ジョドレルバンクは、母の半弟にダービー馬クロワデュノールがいる血統馬。520キロの立派な馬体を生かしたダイナミックな走りで余力十分に抜け出し、父に初白星をプレゼントした。

 エフフォーリアは2歳8月の札幌でデビューし、無傷の4連勝で皐月賞を制覇した。日本ダービーはシャフリヤールに競り負けたが、ダービーレコードで走破。同年の天皇賞・秋、有馬記念を連勝し、JRA賞年度代表馬と同最優秀3歳牡馬を受賞した。4歳以降は歯車がかみ合わず、5歳2月の京都記念で引退。同18日に社台スタリオンステーションに移動した。

 種牡馬になるタイミングは少し遅れたが、わずかな期間に配合申し込みは殺到した。初年度は198頭と交配。その子供たちが今年デビュー年を迎えている。徳武英介場長は「種牡馬になることが急に決まり、種付けが軌道に乗るまで時間がかかってしまいました。その影響もあり、早生まれがとても少ない。初年度産駒をアピールする絶好の機会であるセレクトセール当歳には、6頭しか上場できませんでした」。それでも種牡馬としての魅力は生産者の心を揺さぶり、翌年以降も200頭前後の繁殖を集めている。

 2歳戦が始まって2週で5頭がデビューした。14日東京5R新馬戦(芝1600m)はベルウッドディープ(牡、母ディープビヨンド=ディープインパクト、平取・北島牧場生産、馬主・鈴木照雄氏、美浦・室井潔厩舎)が、33秒台の末脚で差し切り勝ち。同日阪神5R新馬戦(芝1800m)では、主導権を握ったインカルナータ(牡、母クッカーニャ=フジキセキ、安平・ノーザンファーム生産、馬主・㈲サンデーレーシング、栗東・西園翔太厩舎)が4コーナーで後続を離し、上がりの速いレースを完封した。

 徳武場長は「クロスに関してはいろいろな意見がありましたが、勝った3頭はいずれもサンデー系の繁殖でした」と述べ、「10年に1度の逸材と評価する声もありました。期待を背負った分、産駒デビューまでが長く感じましたし、関係者が喜んでいるのを見てとてもうれしく思いました」と幸先のいいスタートに一息ついた。

 今年のセレクトセール1歳部門には10頭、当歳部門には5頭、セレクションセールには12頭のエフフォーリア産駒が上場を予定している。各クラブの26年度募集馬リストにも同馬の産駒が掲載されている。「セレクトセールの下見に出かけましたが、種牡馬の名前が売れると子供がさらに良く見えてしまいます」と徳武場長。将来、父同様クラシックロードの中心を担うような産駒が、日々成長を続けている。