第107期騎手課程修了記者会見

 3月21日に栃木県にある地方競馬教養センターで、第107期の騎手課程修了記者会見が行われました。ここでは出席した騎手候補生9名の紹介をします。

 北海道出身の18歳。小学校の時、母と一緒に札幌競馬場へ行き、騎手と馬の迫力ある姿を見て、こんなに面白いスポーツがあるのだと目指したそうです。競馬好きの祖父の影響で、往年の名馬のDVDを多く見たのもいい思い出。同期に負けないことは、追い込みの迫力。目標は全国で名前を覚えてもらえるような騎手になること。

 ◆教官から 負けん気が強く、どんなことにも全力で勝負を挑んでいく性格です。在所中もトレーニングに励み、力強いダイナミックな追い込み操作が特徴的。新人離れした強気な騎乗で、門別の長い直線を生かした豪快なレースを見せてくれると思います。


 千葉県出身の17歳。競馬好きの両親に中山競馬場へ連れていってもらったことが、騎手を目指すきっかけになりました。特技はバランスボール(修了記者会見で披露した動画はSNSなどに掲載されています)。同期に負けないことは、馬への当たりが柔らかく、安定したバランスの中で騎乗すること。目標は世界を股にかけるジョッキー。

 ◆教官から 優しい性格の持ち主。気難しい馬での訓練も考えながら丁寧に騎乗し、時間をかけて馬と向き合ってきました。特技のバランスボールは、幼い頃から騎手を夢見て取り組んできたもの。磨かれたバランス感覚は馬上での安定した騎乗姿勢に生かされています。


 岩手県出身の18歳。父は岩手競馬で活躍した菅原俊吏元騎手で、幼少期から競馬は身近な存在でした。学生時代から打楽器をやっていて、ドラムはかなりの腕前。同期に負けないことは、馬を御してコントロールするところ、追い込みのスムーズさや迫力。目標は父の勝利数(地方通算929勝)を超えること。

 ◆教官から 向上心が高く、困難や課題にも果敢に挑戦していく性格です。常に新たな問題を自分で見つけて解決していき、技術を高めてきました。また、周囲を観察する能力が長けており、小さな変化などにも素早く対応をするので、実戦で力を発揮できるタイプです。


 石川県出身の17歳。小学校の時、両親と初めて行った金沢競馬場で、人馬一体となって全速力で走る姿を見て圧倒され騎手を目指しました。特技は剣道(2段)。馬に乗る集中力やバランスに生きているそうです。同期に負けないことは、馬上でのバランス感覚や馬へのコンタクト。目標は吉原寛人騎手のように全国各地の重賞レースで乗せていただいて勝つこと。

 ◆教官から 真面目な性格で難しい課題にも着実に取り組めるところが長所です。一つ一つ確実に問題を解決し、今では求めている以上の結果を残してくれる存在になりました。これからの活躍に期待が持てる一人です。


 愛知県出身の18歳。元々が動物好きで、動物に関わる仕事に就きたかったそうです。中学3年生の時に両親の勧めで乗馬を始めたことが騎手を目指したきっかけ。幼稚園から習っていた習字は特待生まで上り詰め、今も集中力に生かせているそうです。同期に負けないことは、基本に忠実な姿勢を取ること。目標は名古屋のリーディング。

 ◆教官から 言動すべてがとても柔らかく、優しい性格で愛されるキャラクターです。しかし、馬に乗ると低く安定した姿勢とダイナミックな追い込みで、力強いレースを見せてくれるはず。このギャップに多くのファンもつくのではないかと期待しています


 兵庫県出身の18歳。自宅は園田競馬場から自転車で10分ほど。乗馬を習っていた兄の影響で馬乗りを始め、馬場を見渡せる土手から競馬を見た時に騎手を目指しました。バスケットボールをやってきたことで、体力に生かせていると話します。同期に負けないことは、馬を最後まで走り切らせるところ。目標は世界でも活躍する騎手。

 ◆教官から 明るく社交的な性格で、馬に対する愛情も大きく、馬の手入れなどもとても丁寧です。この愛情は騎乗でも見られ、馬への扶助がとても繊細で馬が伸び伸びと最大限の能力を発揮させることができます。持ち前の明るさで多くの騎乗機会を得て、活躍してほしいと思います。


 滋賀県出身の19歳。競馬好きの父に京都競馬場へ連れられ、レースに圧倒。誰かの心を動かせるような騎手になりたいと目指しました。さまざまな習い事をしてきましたが、馬乗りと趣味のカフェ巡りは長く続いているそうです。同期に負けないことは、瞬時の判断。目標は厩舎とともにリーディングを取ること。

 ◆教官から 優しい性格で周囲への気配りも上手。どんなときも頼りになる存在。性格の通り、馬への当たりも柔らかく、馬の動きを邪魔することなく力を発揮させてくれるところが長所です。穏やかな性格の中に内なる闘志を秘めており、勝負に対する強い気持ちを持っています。


 静岡県出身の18歳。塚本五兄弟(全員地方競馬の騎手)の末っ子です。騎手を目指す兄たちと子供の頃から一緒に走り込んできたため、長距離走は得意(自身も陸上部)。24年3月にレース中の事故で亡くなった塚本雄大騎手が所属していた高知からデビューします。勝負服の柄も兄から受け継ぎ、「高知の空で一緒に走って後押ししてほしいと思いました」。同期に負けないことは、先生に教えていただいた引き出しを多く持っていること。目標は全国で活躍すること。

 ◆教官から 物腰が柔らかく、誰からも愛される性格です。実習で騎乗技術が格段に伸びましたが、まだまだ成長途上。兄を超えることを目標に持っており、日々の努力は惜しみません。実直な性格で騎乗数を増やし、さらなる成長をと期待しています。


 広島県出身の19歳。動物が好きで農業高校の畜産科に進み、偶然にも馬術部に入部。先生から騎手の道を勧められたことがきっかけとなり、この世界へ。趣味はママチャリでの日帰りプチ旅行。同期に負けないことは、周りをよく見ての状況判断。目標は佐賀を代表する騎手になること。

 ◆教官から 物静かな性格ですが、いざ話してみると少し天然なところがあり、とても愛されるキャラクターをしています。また、何事にも一生懸命に取り組む努力家で、粘り強く挑んでいきます。難しい指摘をしてもひたむきに頑張り、自分のものにしてきています。


 なお、26歳で騎手デビューを果たす西優哉(にし・ゆうや)厩務員(東京・澤佳宏厩舎)については、また別の機会にご紹介したいと思います。

 4月1日から全国の競馬場でデビューする新人騎手にご声援をよろしくお願いします。