【ホッカイドウ競馬開幕】スピードファーム生産ウンスイが世代の一番星 オーヴァルエース産駒

 ホッカイドウ競馬の2026年シーズンが4月15日に幕を開けた。全国の関係者、ファン注目の24年生まれによる日本最初の新馬戦、JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走(1着賞金500万円、1000m)は新冠町スピードファーム生産のウンスイ(牡、父オーヴァルエース、母メープルパール=アドマイヤオーラ、馬主・㈲スピードファーム、小野望厩舎)が2着に4馬身差をつけて快勝した。15日の発売額は7億8169万8190円(トリプル馬単含む)。計画比137.5%で、前年を7207万円上回った。


 門別で24年生まれの一番星に輝いたウンスイは、内走路800mで行われた3月13日の能力検査で、同日2番目に速い50秒3の好時計をマークして1位入線した素質馬。デビュー戦は激しいハナ争いを制し、直線で後続を突き放した。勝ちタイムは1分00秒7(良)。

 過去の優勝馬がその後も活躍する出世レース。昨年のスペシャルチャンス(牡)は函館2歳Sに出走し、ネクストスター門別で重賞制覇を成し遂げた。22年のポリゴンウェイヴ(牡)は浦和に移籍後、南関東の3歳重賞を2勝。昨年は遠征した兵庫で重賞タイトルを加えている。

 ウンスイは社台ファームの前身である千葉社台牧場が1960年代に導入したソーホワツツニユーを輸入基礎牝馬とする牝系。スピードファームにとってゆかりの深い血統で、ウンスイの3代母に当たるスピードエアロとその妹ハクサンフウロが新冠の地で血を継承してきた。生産者でもオーナーでもあるスピードファームの市川豊代表は「お母さんは新潟芝1000mを勝っています。これまで芝向きの種牡馬をつけたけれども結果が出ませんでした。思い切ってダートに振った形です」とオーヴァルエース配合のわけを話し、「牧場時代は元気で結構やんちゃでした。体の大きさは同世代9頭の中で3番目か4番目くらい。今回勝ったことでJRAのレースを使える権利も得たので、この後のプランは中央の芝も含めて検討したい」と今後の見通しを広げた。

 父のオーヴァルエースはヘニーヒューズの後継種牡馬。現役時代は新馬、寒椿賞、ヒヤシンスS(L)まで無敗の3連勝で将来を嘱望されたが、故障で長期休養に入り復帰することなくイーストスタッドで種牡馬入りした。初年度産駒は24年にデビューし、ウンスイは3世代目。昨年のフレッシュチャレンジ競走で2頭が優勝した他、川崎でも産駒が新馬戦で勝利している。ウンスイの勝利が届く直前の週末の福島では、ベルゼビュート(牝、母マリーンウィナー=フジキセキ、浦河・梅田牧場生産、馬主・ウエスト.フォレスト.ステイブル㈱、美浦・高木登厩舎)が、既出走馬相手にデビュー勝ちした。

 照会先のジャパンレースホースエージェンシー秋武佳孝さんは「産駒数がそれほどでもないので目立ちませんが、中央でも地方でもしっかりと勝ち上がっています。産駒デビュー後に評価が見直された感じで、今年は4月15日現在で20頭以上に種付けをしています。キャリアハイを更新しそうです」と現状を伝えてくれた。

 ホッカイドウ競馬のJRA認定フレッシュチャレンジ競走は55レース、同アタックチャレンジ競走は35レースが予定されている。