24年天皇賞・春を制したテーオーロイヤルがイーストスタッドに到着 半兄メイショウハリオとともに故郷浦河で血脈継承

 24年の天皇賞・春を制したテーオーロイヤル(8歳、父リオンディーズ、母メイショウオウヒ=マンハッタンカフェ、浦河・三嶋牧場生産)が3月15日、種牡馬として繋養されるイーストスタッドに到着した。3月13日付でJRA競走馬登録を抹消され、同日に栗東トレセンを退厩した。GⅠ級4勝の成績を残し、一足早く種付けを開始した半兄のメイショウハリオとともに、生まれ故郷の浦河で血をつないでいく。

 テーオーロイヤルは午前8時過ぎに新天地へ到着すると、春の明るい陽射しの中、落ち着いた様子で馬運車を降りた。約2年間レースから遠ざかってはいたが、しなやかな筋肉をまとった好馬体を披露した。

 浦河の三嶋牧場で生まれた。20年12月に兄のメイショウハリオと同じ栗東・岡田稲男厩舎からデビュー。3歳秋の1勝クラスから4連勝でダイヤモンドSを制し、重賞初勝利を挙げた。以降は長距離適性の高さを見せ、芝の長距離重賞路線で存在感を放ち、着実に実績を重ねた。6歳シーズン初戦のダイヤモンドSで2年ぶりの重賞勝利。続く阪神大賞典を5馬身差で圧勝すると、天皇賞・春ではブローザホーンやタスティエーラらを封じ、重賞3連勝で待望のGⅠタイトルを獲得した。

 だが、繋靭帯炎等のため休養に入り、長期間レースから離脱。今年2月に復帰を見据えてトレセンに帰厩し調整が進められたが、ケガが再発し種牡馬入りが決まった。

 到着に立ち会った照会先ジャパンレースホースエージェンシーの秋武佳孝さんは、「さすがは天皇賞馬らしい素晴らしい馬体だと思いました。いかにも素軽くスピードがありそうです。まずは脚元の状態を確認して、試験種付けを行いたい」と話していた。

 父のリオンディーズは新馬戦優勝後、わずか29日で朝日杯フューチュリティSを制した15年のJRA賞2歳最優秀牡馬。日本ダービー5着後に引退し、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。初年度から191頭の繁殖を集めた。テーオーロイヤルはその初年度産駒の1頭で、産駒初のGⅠ馬。昨年はミュージアムマイルが皐月賞と有馬記念を制し、JRA賞3歳最優秀牡馬に選出された。今年はロードクロンヌとブエナオンダがJRA重賞を制するなど、種牡馬として脂がのってきた。

 ブルードメアサイアーはテーオーケインズやソウルラッシュ、タスティエーラ、ペプチドナイルなど次々に種牡馬が誕生しているマンハッタンカフェ。メイショウオウヒは南関東3勝後、三嶋牧場に戻り2頭のGⅠ馬の母となった。

 種付け料は受胎条件50万円に設定されたが、今シーズンは40万円で申し込みを受け付ける。秋武さんは「すでにたくさん問い合わせをいただいています。旬の種牡馬リオンディーズの後継として血統的にも注目されると思いますし、もちろん期待しています」と急遽の種牡馬入りも、意に介していなかった。